進学先を部活で選ぶコト

わたしが高校生になる時、進学先は部活で選びました。
理由は簡単。


強豪校に行けば、すごい演奏ができるに違いない!


めちゃくちゃ単純wwwwwwww
でも、本当にこんな感じ。


中学校の部活は、毎日楽しかったです。
今思えば「純粋に音楽していた」し、楽器を吹くことが楽しくて好きでした。

だけど小編成だったし、正直、上手ではなかった。
もっと、お客さんを惹き付けるような演奏がしたい!と思っていました。


だから、進学先は吹奏楽の活発な高校を選びました。

強豪校と言われていただけあり、確かにすごかったです。
まず、人数が半端無い。
各学年の生徒が30人はいたかな?

中学の時は、3学年合わせて20人いるかどうか、でしたからね、、、


ダブルリードの楽器も、弦バスも当たり前のように揃っていました。
打楽器も見たことない物が沢山あったな。。。


各パートには外部の講師の先生がいて、定期的にみて頂いていました。
(全体を見てくださる先生もいらしてました。)

座奏の他にマーチングもやっていて、演奏会にコンクール…
1年を通して本番の多いスケジュールでした。


入学(入部)したばかりの頃は、活動内容も先輩もキラキラして見えて、



こんな凄い部活の一員になれて嬉しい!!!



なーんて、夢と希望にあふれたスタートでした。
でもね、だけどね、違うんですよ…

最初は楽しい毎日でしたよ?
真新しい環境は、全てが新鮮で刺激的です。

多くの同級生と「みんな頑張ろうね!」と言ってキャッキャしてました。




それが月日が経つにつれ、少しずつ滲み出てくる不穏な気配…

怒り、罵る大人。
怒り、罵りあう部員。

表面的な楽器の上手い、下手で区分けされる人間性。

諸事情で退部・退学する部員。
それを見送る冷たい空気。


少しずつ滲んでくるから、感じにくいんですよ。
そして、気付かない内に染まっていく。

苦しい、楽しくない。
いつの間にか、お互いを糾弾しあう同級生。



多忙のせいもあり、辛い毎日はあっという間に過ぎました。
気付けば3年生になって、引退を迎える頃合いでした。


いちおう、3年間で色々な大会に出場し、良い賞を頂きました。
強豪校の部員として、高校生活を終えることは出来たんです。

なのに卒業後に手元に残ったのは、おかしなプライドと辛い思い出。
それと、もう楽器を吹きたくない気持ち。


ね。
何かが変ですね。



この苦しさは何だろう、この心身の不調は何だろう。
どこかで何かがマヒしてて、考えても分かりませんでした。


それが何故なのか知りたくて、卒業後は4年生大学の心理学科に進みました。

もうあれから何年も経ちますが、未だに縛られている部分があります。


因みに、この高校を選んだことは後悔していません。
辛かったけれど、得られたものもありました。

でも、じゃあ。
未来の後輩たちが同じ思いをして良いのか?と言ったら違います。


なので非常にささやかですが、ブログを綴る事にました。

わたしは今、音楽のプロでも、何かで成功した大人でもありません。
普通の企業に勤める、普通の社会人です。

それでも苦しんでいる誰かの参考になればいいな、そう思います。


次回からは、実体験を交えて
「現役じゃないから考えること」
を書いていく予定です。